◆以前、取材先の医師に見せてもらった慢性疾患治療薬の服薬継続率のグラフを見て驚いたことがある。どの疾患でも、時間が経つにつれて服薬継続率は想像以上に下がっていく。疾患によっては1年で約半分の患者が服薬をやめていた
◆製薬企業の視点で捉えると、服薬継続率の低下はそのまま収益の低下につながってしまう。製薬企業は、自社製品を医師に処方してもらう情報提供活動に力を入れているが、服薬継続率の低下を防ぐことも重要だろう
◆鍋にいくら水を注いでも、底に穴が開いていれば水は目減りする。水を注ぐことだけでなく穴を塞ぐことにも同じように目を向けるべきで、何より服薬を続けてもらうことは患者の不利益の防止になる
◆疾患啓発や受診勧奨で新規患者を掘り起こすことも、結果として製薬企業の収益増加につながる。服薬継続率の向上を含め、これらはいずれも薬局薬剤師が力を尽くすべきことだ。こうした観点から、製薬企業と薬局薬剤師が連携する取り組みがもっと出てきてもいいのではないか。
服薬継続に向けた取り組みを
2022年06月03日 (金)
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