Meiji Seika ファルマは、抗菌薬の安定供給確保策の一環として、国内にペニシリン原薬の生産拠点を構築する。ペニシリン系抗菌薬は医療で広く使われる必須の医薬品だが、原薬供給は中国のみという状況であるため、国産化により安定確保し、供給不安を防ぐ。同社は、かつてペニシリンを生産していた岐阜工場で構築を進め、2025年の商用生産の開始を目指す。
抗菌薬は、GMP違反や設備トラブル、環境・災害等による供給不安が頻発している。特にセファゾリンの欠品は、臨床現場に大きな影響を与えた。原因は出発原料の供給元が中国の1社しかない中で原薬に問題が発生し、供給が停止したことにある。
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