医薬品医療機器総合機構(PMDA)は、後発品の安全性評価を目的に、医薬品情報データベース「MID-NET」を用いた初の疫学調査を実施する。脂質異常症治療薬のスタチンについて、MID-NETに集積されたデータを用い、先発品と後発品が投与された患者の肝機能検査値異常の発現状況などを比較する。後発品メーカーの製造不正で後発品に対する信頼性が揺らぐ中、実臨床で集積したリアルワールドデータ(RWD)を活用し、安全性に関する科学的エビデンスを収集することで、国民が安心して後発品を使える環境を醸成したい考え。
後発品メーカーの製造不正を契機に、2年半にわたって医療用医薬品の出荷調整が続き、病院や薬局では医薬品の供給不足が深刻な問題となっている。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。