日本医療薬学会年会が23~25の3日間、高崎市のGメッセ群馬で開かれ、タスクシフトやタスクシェアをテーマにしたシンポジウムでは、各病院の薬剤師が取り組み事例をもとに議論した。薬剤師が病棟業務に注力できるように非薬剤師との協働を進めた霧島市立医師会医療センター薬剤部の岸本真氏は「薬剤師の業務の質を向上させつつ、時間的余裕や業務的余裕を確保することにつながった」と報告。業務分担に当たっては「誰に何を、どこまでしてもらうのかを明確にする必要がある」と語った。
同院は、鹿児島県にある254床の中小病院。2016年度に薬剤師数が薬剤部の業務維持に必要な6人を下回ったことをきっかけに、非薬剤師2人を新規雇用。従来の助手2人を実務系薬剤部員とし、新たに雇用した看護師1人、事務系薬剤部員1人を加えて機能性薬剤部員と位置づけ、業務分担に取り組んだ。
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