日本看護協会などは11月初旬に開かれた規制改革推進会議のなかで、現行法では訪問看護ステーション(訪看ST)での常備が認められていないステロイド軟膏や鎮痛剤、抗生剤など「拡充」を求めた。在宅患者の状態変化に際し、看護師が医師の指示する薬剤を入手するため、訪看STから24時間営業の薬局まで長距離を移動するなど、タイムリーな対応が困難となる事例が生じているなどと訴えた。令和6年度から始まる第8次医療計画でも、医療連携体制による在宅医療推進は大きなテーマだが、訪看STにとって薬局は、プロの連携相手とは認識されていないようだ。
さて、経営学にはトレンドがあり、少し前は「選択と集中」の経営。最近ではチャールズ・A・オライリーの著書「Lead and Disrupt(リードし破壊せよ)」にある「両利きの経営」だという。既存の事業の深化と、新しい事業の開拓をめざす探索活動が、高い次元で両立している状態を指すそうだ。
元病院薬剤師でもある赤瀬朋秀氏は経営学者として薬剤部門・薬局のマネジメント・人材育成をも展開する。その延長線上に病棟業務で培った高度な病院薬剤師スキルの在宅医療での活用を提言してきたが、先ごろ病薬出身者を中心にした“在宅専門”薬局の開設、経営・マネジメントに関わり、次代の保険薬局のあるべき姿を探っている。それらギャップを含め、両利きの経営を語っていだく。乞うご期待。
日時
2022年12月15日(木)15:00~17:00
会場
ビジョンセンター日比谷(千代田区有楽町1-5-1 日比谷マリンビル3階)
(オンラインを含むハイブリッド方式での講演会)
演題
保険薬局の“あるべき姿”とのギャップ ~「選択と集中」から「両利きの経営」転換を探る~
講師
赤瀬 朋秀氏(日本経済大学大学院経営学教授)
参加費
会員(無料)、非会員(リアル、オンラインとも3,000円)、学生無料
出欠のご連絡
12月12日(月)までに、田中(t.tanaka@ytl.jp)宛てにお願いします。
※お申し込み時にリアル参加希望かオンライン参加希望かを教えてください。
当日の連絡先 080-3086-8607
※リアル参加は会員優先です。
※非会員のリアル参加希望者には、当日会場受付時に参加費を申し受けます。
※オンライン参加希望者には、事務局より16日にまでに参加用URLを、非会員の方には口座番号も合わせてお知らせします。12月中のご入金をお願い致します。
※随時会員募集中 t.tanaka@ytl.jp
主催
医療・医薬品情報研究会
https://www.ijouken.jp/
事務局・連絡先
学校法人 医学アカデミー 薬ゼミトータルラーニング事業部
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-18-3錦三ビル5階
専用ダイヤル 03-5577-4907
担当:田中・秋山