◆「(田辺三菱製薬は)親孝行な子供で大変感謝している。袂を分かつが、互いのパーパス達成に向け、両社ともますます奮起をする必要がある。三菱ケミカルグループは譲渡で背水の陣の状況になる」――。田辺三菱の売却会見で同グループの筑本社長は「譲渡に当たり一言」と断って話した。譲渡する側もされる側も重い覚悟を負う
◆とはいえ、1678年に創業し伝統と実力のある田辺三菱が2020年に買収され、上場は廃止。そして米投資会社ベインキャピタル傘下となる経緯にもやもやする。日本発の製薬企業は、道修町の代表的企業はどうなるのかと
◆筑本氏の説明も腑に落ちない。シナジーを見出せないと判断したポイントに、コロナ禍後のバイオ薬への「大きな流れ」を挙げた。バイオ薬の隆盛はコロナ禍前から。開発費増嵩も指摘されていた。あの買収は見込み違いだったのかと思わせられた
◆ベインは、田辺三菱の伝統にも触れ「独立した企業」として成長支援をする旨を表明した。ただただ「田辺」の伝統の灯が続くことを。
「田辺」の伝統の灯が続くことを
2025年02月21日 (金)
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