◆日本政治の行方を占う参議院議員選挙が終わった。自民・公明の与党が大敗して過半数割れし、衆参両院で少数与党に追い込まれた一方、現役世代中心に政策を訴えた野党の国民民主党、参政党が躍進した。今後の政局は野党がカギを握る展開になりそうだ
◆インフレが続き国民生活が苦しくなる中、物価高対策が最大の焦点となったが、各党が打ち出す政策は減税と給付金で、むしろインフレを加速させる公約が並んだ。減税を求める声は大きいとは言え、責任ある議論はなかったように感じた
◆しかし、国の財政が逼迫しているのは厳然たる事実。歳出の最大要因は社会保障費であり、日本維新の会が社会保険料の引き下げを争点化したが、物価高への対策に比べてそれほど関心は高まらなかった
◆いずれにしても、現役世代の社会保障費負担と給付の議論は待ったなしの状況にある。石破首相の退陣報道で政局の大混乱も予想されるが、いち早く政治を安定させ、長期的な視野に立った骨太な社会保障制度改革の議論が必要だ。
与党大敗の参院選
2025年07月25日 (金)
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