日立ハイテクが茨城県ひたちなか市に建設中だった、プリント基板や部品などの製造を担う新工場「たら崎(たらざき)サイト」が24日に竣工した。同サイトでは、今後も期待されるヘルスケア市場の成長に迅速に対応することで、高品質な製品を安定的に供給し、人々のQOL向上に貢献していく。
同社は、病院・検査センターなどの検査室の自動化や迅速な検査・診断の実現に向け、生化学自動分析装置、高感度免疫分析装置、検体検査前処理システムなど高性能かつ信頼性の高い製品の開発・製造をしてきました。昨年には、日立グループのヘルスケア事業の成長を加速させるため日立製作所ヘルスケア事業本部を承継し、さらに新たに臨床用質量分析装置を開発するなど、ヘルスケア領域において幅広く、世界中の人々のQOL向上に取り組んでいる。
今回の同サイトの竣工によって、国内生産拠点の最適配置を行うことで、高度化が期待される医療に対応する高品質な臨床検査用装置の開発・製造効率化を実現し、一人ひとりに寄り添った医療提供をサポートしていいく。また、地域企業との連携をさらに強化し、ひたちなか市からヘルスケア分野において世界で活躍する装置を開発・製造していく。
日立ハイテクグループは、2027年度までに国内外の全拠点で、2050年度までにバリューチェーン全体で、温室効果ガス排出量実質ゼロを目指している。
同サイトは、再生可能エネルギーの活用によって、竣工時から温室効果ガス排出量実質ゼロを達成している。また、自社の環境負荷軽減に努めるだけでなく、環境配慮設計(エコデザイン)とライフサイクルアセスメントを導入した製品開発プロセスにより、設計・開発段階や製品使用の段階においても消費電力を削減するなど、バリューチェーン全体での排出量の削減にも取り組んでいる。
同サイトの所在地は、茨城県ひたちなか市足崎142-2。敷地面積は9万2900m2、鉄骨造3階建で、延べ床面積は1万6000m2、人員数は約400人。
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