
ロゴマーク
医療機器や医療用消耗材料を扱うアルケアは1日に、創業70周年を迎えた。伊藤克己社長は、『ステークホルダーの方々とアルケア流の「人に寄り添う“かんご”」の価値を共有し、より一層の共創を進めることで、世界中の医療従事者と患者への当たり前の価値として届け、看護の質を高め続ける未来への挑戦を続けていく』と、今後の抱負を示している。
同社は、国産初の石膏ギプス包帯「スピードギプス」の開発・製造を機に、1955年に創業。当時は看護師が長い時間と手間をかけてギプスを製作しており、患者にとっても大きな負担を強いられていた。その医療現場を目の当たりにした創業者が、ノウハウがなく手探りの状態から試作を繰り返し、創意工夫を重ねたことが同社の原点となる。
創業の志である「親切な製品をつくること」を受け継ぎ、医療従事者の負担軽減と患者の快適な生活に貢献できる製品開発を追求することで、創業から70年を経た現在、褥瘡・創傷、看護、ストーマ、整形外科の四つの専門領域で300製品2000アイテムを展開している。
創業70周年に当たって、今月から1年間、コミュニケーションに活用する創業70周年ロゴマークを作成した。横4本・縦3本の計7本線は、70年の歩みを表し、創業のきっかけとなった「スピードギブス」、発売から60年を超える弾力包帯「エラスコット」などの識布の織り目、そして製造する際に縦糸と横糸を丁寧に折り重ねていく工程が思い起こされるデザインに、ステークホールダーと同社、そこで共に働く社員同士がつながり続けていく姿を重ね合わせている。
同社は、「人に寄り添う“かんご”を、世界のスタンダードに」というビジョンを掲げ100年企業を目指して今後30年の成長戦略をスタートさせている。伊藤氏は、『この70年間培ってきた価値をもとに、これからの私たちは、製品を提供する医療メーカーという枠を超えて「医療のケアプロセスを看護から支えるインフラ企業」を目指している』と、同社の今後の方針を示している。
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