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【薬剤師の生涯学習】マナラボプラス

2025年07月24日 (木)

臨場感ある豊富なコンテンツ

竹村氏

竹村氏

 2023年に一般社団法人化した「マナラボプラス」は、日本薬剤師研修センターに認可されたeラーニングシステム「MPラーニング」を展開している。基礎から実践レベルまで950コンテンツ(315単位)を用意し、カメラ目線の講義ではなく収録のための実際の講義を設定してコンテンツ化することで受講者も臨場感を持って聴講できるようにした。各疾患の知識を学ぶ上で疾患のメカニズムから最新治療、服薬指導のコツの順で系統立てて学べるコンテンツも受講した薬剤師から「分かりやすい」と高く評価されているようだ。

 MPラーニングは薬剤師研修センターから「研修認定薬剤師制度」の単位対象のeラーニングとして認可を受け、06年から「MPラーニング運営委員会」として運営し、23年にマナラボプラスとして一般社団法人化した。

 日本薬剤師研修センターの研修認定電子システム(PECS)に対応しており、取得した単位は日本薬剤師研修センターの「研修認定薬剤師制度」「漢方薬・生薬認定薬剤師制度」「小児薬物療法認定薬剤師制度」の認定や更新に活用が可能だ。

 教材企画・制作機関であるメディセオの協力を受け、疾患、治療、服薬指導、健康支援、在宅医療、漢方、小児、セルフメディケーション、実践栄養学、臨床栄養学、メディカルハーブなど各カテゴリで基礎から実践まで現場の薬剤師に求められる幅広いコンテンツを用意している。

 サービスを提供するに当たってこだわったのがセミナー形式によるコンテンツ制作だ。一般的なeラーニングでは講師がカメラ相手に収録した動画での配信になり、実際のセミナーや講演会のような臨場感がなく受講者に伝わりづらいのが難点だった。

 MPラーニングではカメラ目線の講演でなく、収録のために実際にセミナーを開催し、受講生を前に講師の先生に講演してもらう形式を導入している。リアルとeラーニングのいいとこ取りを実現し、「受講しやすさ」「伝わりやすさ」を重視することで他社が提供するeラーニングとの差別化を図っている。

 もう一つのこだわりが疾患別の研修を系統的に学べるコンテンツを独自に制作していることだ。薬剤師の生涯教育研修の場合、各疾患のオーソリティに講演してもらう形式が一般的といえるが、疾患の講師任せで内容の構成に統一感が乏しく、最新治療を学ぶには適していても疾患の基礎から病態なども含めて体系的に学べるコンテンツが望まれていた。

 法人の研修部門や受講者のニーズに対応するため、60疾患について「疾患のメカニズム」「最新治療」「服薬指導」という主な構成で疾患の知識を系統立てて学べるよう、30分のコンテンツを3本立てで各疾患を解説する。豊富なコンテンツを提供しているのも魅力の一つだが、コンテンツ一つひとつのクオリティも重視している。

 疾患知識や服薬指導のコツまで豊富な図解やイラストで分かりやすく解説し、講義で話した内容が文字で表記される仕様とすることで学びやすくするなど細部に工夫を凝らした。

 一方で複雑な研修認定薬剤師制度もサポートする。新規単位取得から更新、PECSへの単位反映までマナラボプラスの事務局がきめ細かなメールや電話によって支援する。受講料金についても研修認定薬剤師の新規取得コースが税込みで年1万6500円、更新コースは年8800円と割安だ。コンテンツ受講数の制限もなく自由に学べるようにしている。

 竹村秀明代表理事は「薬剤師の研修はコストではなく投資であり、質の高い研修が薬局の未来を作る。MPラーニングを通じて質の高い研修を提供し、薬剤師のレベルアップが患者さまの信頼につながり、収益にも寄与できるようサポートしたい」と話している。

マナラボプラス
https://www.mp-learning.com/



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