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【薬剤師の生涯学習】薬学ゼミナール生涯学習センター

2025年07月24日 (木)

アプリとゼミの両輪で支援

木暮氏

木暮氏

 薬学ゼミナール生涯学習センター(認証研修機関G13)は、薬剤師の生涯学習支援アプリ「ためとこ」の運用を開始した。短時間で学習を完了できるコンテンツを揃え、受講して知識習得が確認できれば単位取得も可能だ。受講時間1分あたり1ポイント換算で90ポイント取得すれば1単位取得できるという生涯研修認定制度では初の仕組みを導入した。研修認定薬剤師の取得済み単位シールや単位証明書も写真のアップロードで登録できる単位管理システムも備えた。3期目に入った少人数制の短期集中型ゼミ「Ph2030プログラム」と利用者ニーズを反映した「ためとこ」の両輪で薬剤師の生涯学習を支援する。

 「ためとこ」は知識、単位、キャリアをためることを目指す薬剤師を応援する生涯学習支援アプリだ。多様なライフスタイルに対応できるよう最短5分で学習可能なコンテンツをはじめ、ショート動画やeラーニングでは珍しいテキスト型コンテンツを揃える。病態・薬物治療や薬学管理のノウハウ、癌患者への対応、薬局業務の質向上、在宅医療など医師や薬剤師が監修した200を超えるコンテンツを提供しており、順次、薬剤師ニーズに即した新規コンテンツをアップしていく。

 スマホやタブレット、パソコンからいつでもどこでも受講が可能。転職活動中やパート、派遣、単発など多様な働き方を行う薬剤師が増える中、「特定の参加日が指定されている集合研修やライブ配信講座には参加できない」の声に対応し、仕事や育児、家事の合間など限られた時間を有効に活用しながら学習を継続することが可能とした。短時間のコンテンツだけではなく、時間をかけて深く学ぶことができる長尺コンテンツも用意されている。

 コンテンツは「1分あたり1ポイント」のポイント制となっており、90ポイントたまると1単位取得となる。コツコツと地道に単位を取得したい受講者にとって適したシステムとなっている。

 「単なる流し見」や「単位を取ることが目的」といった受講を防止する。短時間の学習であっても確実に評価される仕組みも重視し、短時間のコンテンツでも必ず確認テストを設けて研修認定薬剤師のポイントを付与するなど研修受講者の到達度はきちんと確認する。生涯にわたり学習し続ける薬剤師の学びが研修単位として認められるよう設計を行っている。

 また、「ためとこ」で発行した単位はアプリ内で受講履歴としていつでも確認できる。既に手元にある単位シールや単位証明書などの単位も写真のアップロードにより登録し、認定申請用の単位として活用できる。

 単位取得から認定申請取得までサポートする。学習から認定手続きまで認定薬剤師に関わる全ての工程がアプリ内で完結し、認定取得もスムーズに行えるようにした。

 木暮喜久子センター長は、「卒業後、現場に出たとたんに学びを止めてしまうことは薬剤師の成長を妨げるだけではなく、医療業界全体にとっても大きな損失」と述べ、柔軟に働きたい薬剤師に合った「ためとこ」を提案する。

 一方で同センターが提供する生涯学習は、筑波大学の前野哲博氏と共同で開発した短期集中型講座「Ph2030プログラム」が基盤であるのは今後も揺るがない。薬局・薬剤師の立ち位置を生かし、「医薬品に関するスペシャリスト」の枠を超えた「地域で活躍できる信頼される医療職」へのステップアップを目的としている。

 これまで受講した薬剤師は「薬に限らず患者さんと生活環境や家庭環境の話し込みができ、ご家族への健康支援の機会も作ることができた」という声もあり、講座による確実な成果が生まれている。今年で3期目に入った「Ph2030プログラム」は、今後も地域医療の担い手となる薬剤師を支援していく。

薬学ゼミナール生涯学習センター
https://www.yakuzemi-shougai.jp/



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