富士フイルムは24日、動物医療用機器のラインアップを拡充し、日本国内の動物用内視鏡市場へ本格参入すると発表した。今回、内視鏡プロセッサー1機種および内視鏡スコープ2機種の動物用医療機器製造販売の届出を行った。同社はこれらの製品を、富士フイルムメディカルおよび富士フイルムVETシステムズを通じて今夏から発売する。
動物医療で内視鏡は、主に誤飲・誤食による異物の摘出に使われてきた。近年ではペットの高齢化や医療ニーズの高まりを背景に、嘔吐や下痢などの症状がみられる場合の消化管疾患の検査にも使用されるなど、内視鏡の使用頻度が増加している。
同社は、これまで動物医療の市場において、臨床化学分析装置、X線画像診断システム、超音波診断装置等の様々な製品・サービスを提供してきた。
今回、高出力LED照明を用いて高精細なハイビジョン画像を描出する動物用内視鏡プロセッサー「V-6000」と、挿入部の長さや径が異なる2種類の動物用内視鏡スコープ「VE-6500」「VE-6600」を販売開始。動物医療用機器のラインアップをさらに拡大することで、動物医療のトータルソリューションを提供していく。
なお、富士フイルムVETシステムズは、26~27日に、大阪市のホテルニューオータニ大阪で開催される「West Japan Veterinary Forum」で、今回、製造販売届出を完了した3製品を展示する。
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