
昨年10月に同院教授・薬剤部長に就いた内田氏
九州大学病院薬剤部は、薬剤師の勤務体制を3交代から2交代へ変更することを検討している。遅い時間まで診療している医師の注射薬オーダに対応するため、2003年に日勤、準夜、深夜という全国的にも稀な3交代制の導入に踏み切った。注射薬の処方から実施までの時間を短くすることで、中止や変更を極力少なくする意図もあったが、近年の働き方改革で医師の長時間労働の是正が求められ、夜間対応の必要性は徐々に小さくなっている。2交代制に変更して日勤帯で働く薬剤師数を増やし、対人業務を拡充したい考えだ。
3交代制を開始したのは、注射薬オーダシステムの導入に伴って、医師から注射薬オーダの締切時間をできるだけ遅く設定してほしいと強く要望されたことがきっかけ。現在は日勤帯(8時15分~17時00分)、準夜帯(15時00分~23時45分)、深夜帯(23時45分~8時30分)の3区分を設けて薬剤師を配置している。注射薬オーダの締切時間を内科系診療科は16時、外科系診療科は20時に設定し、準夜帯の薬剤師が注射薬の個人セット化などを担当している。
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