【大陽日酸】高効率冷凍技術の開発を開始‐超伝導量子コンピュータ産業化に向け

2025年08月28日 (木)

 大陽日酸は27日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」に対し、「超伝導量子コンピュータの産業化に向けた高効率冷凍技術開発」の事業でIHI、産業技術総合研究所(産総研)と共同で応募し、採択されたと発表した。事業期間は2025年度から2027年度までの約3年間。

 将来、実用的な量子コンピュータを実現するためには、約100万個もの物理量子ビットを搭載した大規模なシステムが必要とされている。しかし、その実現に向けては、熱などによるエラーを最小限に抑えるため、数十mK(数十ミリケルビン)もの極低温下で安定して動作する冷凍装置の大容量化と省エネルギー化が、最大の課題となっている。

 今回採択された事業では、これらの課題を解決し、将来的に100万物理量子ビット級の量子コンピュータを実現するため、従来よりも高い冷凍能力と優れたエネルギー効率を兼ね備えた、1万物理量子ビット級の極低温冷凍システムの開発、実証をIHIおよび産総研と共に行っていく。同社は、このシステムのうち、これまで蓄積してきた希釈冷凍機の設計・製作技術を用い、希釈冷凍システムの大容量化に必要な要素技術を開発していく。

 各社の担当は、▽IHIが極低温冷凍システム全体取りまとめおよび数K冷凍システム(ターボ式冷凍システム)開発を担当▽大陽日酸が数十mK冷凍システム(希釈冷凍システム)の開発を担当▽産総研がターボ式冷凍システムおよび希釈冷凍システムの性能評価――となっている。




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