【テルモ】富士宮工場で新製造ラインが稼働‐輸液製剤の安定供給体制の維持・強化

2025年10月21日 (火)

 テルモはこのほど、医療現場に不可欠な輸液製剤の供給体制を維持・強化することを目的に、富士宮工場(所在地:静岡県富士宮市)に輸液製剤の新製造ラインを導入し、稼働させた。新ラインで製造する製品の第一弾として、日本薬局方 L-乳酸ナトリウムリンゲル液「ソルラクト輸液」(250mL)を11月から出荷する。その後、新ラインでの製造品目を順次拡大していく。

 近年、輸液製剤は製造メーカーの減少、物流面の課題などにより、安定供給の維持が業界全体の課題となっている。同社は、国内医療の基盤を支える輸液製剤を幅広く手掛けて、その安定供給は社会的に重要となっており、今回の輸液製剤の新ライン導入を通じ供給体制の維持・強化を図り、医療現場に必要な製品をタイムリーに提供することを目指している。

 新ラインで製造される輸液剤は、全てデザインと素材を一新した輸液バッグ「テルパックNeo」を採用している。

 同バッグは、医療現場での識別のしやすさ、覚えやすさに配慮した新デザインになっている。医療従事者の声を反映し、薬剤取り違えなどのリスク低減を目指した新デザインを採用。識別名や容量などの重要な情報を中央に配置すると共に、文字自体に特徴を持たせることで製品間の違いを目立たせているほか、白を基調とした配色で視認性を向上させている。

 また、医療従事者による使いやすさと安全性を追求している。未使用品が一目で分かるよう、ゴム栓部分のフィルムシールの色を透明から白色に変更。また、針が刺しやすいよう、ゴム栓部の面積を大きくし、柔らかいゴム素材を採用している。

 さらに、バッグの素材と包装仕様を変更した。輸液バッグの素材を、従来のエチレン酢酸ビニル共重合体素材から、ポリエチレン素材に変更。包装仕様も刷新し、箱サイズや包装袋の変更と段ボール開封方法を変更した。


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