ヘルスケアテクノロジーのグローバルリーダーであるアイルランドのMedtronic plc (メドトロニック)は20日(現地時間)、冠動脈疾患(CAD)の診断および治療の変革を目指す非公開医療機器企業で、イスラエルに拠点を置く「CathWorks」の買収を完了したと発表した。今回の買収は、米国、欧州、日本で展開されている「CathWorks FFRangioシステム」に関する2022年の戦略的提携および共同販促契約に続くもの。なお、買収額は5億8500万ドルとされ、買収後の業績に応じた条件付き支払いが発生する可能性がある。
「CathWorks FFRangioシステム」は、人工知能(AI)と高度な計算科学を組み合わせることで、薬剤やワイヤーを使用しない通常の冠動脈造影画像(X線)から、冠動脈全体の包括的な生理学的評価を可能にする。これは、侵襲的で圧ワイヤーや薬剤による負荷が必要であり、血管内の限られた1点での測定に依存する従来のワイヤーベースのFFR(冠血流予備量比)評価とは異なるものとなっている。
今回の買収は、今年の米国心臓病学会学術集会で発表された、CathWorksによる画期的な無作為化比較試験「ALL-RISE試験」の1年結果を受けてのもの。同試験は、北米、アジア、欧州、中東の59施設で1900人を超える患者を対象に実施され、CathWorks FFRangioが、1年時点の主要心血管イベント(MACE)において、従来のワイヤーベースの生理学的評価に対して非劣性であることを示した。併せて、医療リソースの効率的な活用および手技時間の短縮といったメリットも確認された。
メドトロニックの心血管ポートフォリオの一部である冠動脈治療・腎デナベーション事業のシニア・バイスプレジデント兼プレジデントを務める Jason Weidman氏は、「CathWorks の買収により、CADの診断および治療において、データに基づく洞察を医師に提供する革新的なシステムが加わり、メドトロニックのインターベンション心臓病領域のポートフォリオは大きく強化される」と述べている。
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