18日に第297回医療・医薬品情報研究会

2026年06月08日 (月)

骨太の方針2024では費用対効果評価(HTA)の更なる活用が掲げられたが、骨太の方針2025では「費用対効果評価制度について、客観的な検証を踏まえつつ、更なる活用に向け、適切な評価手法、対象範囲や実施体制の検討と併せ、薬価制度上の活用や診療上の活用等の方策を検討する」と一歩踏み込んだ。これを受け5月13日に開催された中央社会保険医療協議会・費用対効果評価専門部会(専門部会)では、2025年12月に示された令和8年度費用対効果評価制度改革の骨子を踏まえ、事務局よりHTA制度の検証等の進め方案が示された。

日本の医療費全体が逼迫するなかで、「どこかをいじらないと(削らないと)制度が持たないという空気感が共有され始めている」と五十嵐中氏は指摘する。既に長期収載品に対する選定療養の仕組みが導入され、直近ではOTC類似薬の保険適用除外の論議や健康保険法の改正による薬剤費の負担構造の見直しなど、医薬品を巡る“適正化”は加速している。

その意味で2019年4月に本格導入されたHTA制度は、一見、理想的に映る。しかし、「実際に評価される範囲は極めて狭く、実質的に薬価を下げるツールとしてしか機能していない。評価プロセスに問題があったとしても、対外的には『科学的な評価の結果として費用対効果が悪いと判断された』の情報だけが一人歩きしていく」と国際的な誤解も含めて問題点を指摘。「今のシステム自体に問題がある。制度が本当の意味で機能しているのか見ないまま対象拡大はあり得ない」と根本的な検証の必要性を強調する。

五十嵐氏は中医協・費用対効果評価専門組織に加え、新たに設置された検証研究班にもオブザーバー参加している。直近の専門部会では薬価が引き上げられた医薬品がないこと、介護費用の取り扱いなど、広い視野での評価の必要性も議論された。グローバルな潮流と“日本版HTA”の課題を踏まえ、客観的検証の本質とHTAの今後のあり方を解説いただく。ぜひ、ご期待ください。

日時

2026年6月18日(木)15:00〜17:00

会場

錦三ビル3階大会議室(ハイブリッド方式;東京都千代田区神田錦町3-18-3)
https://maps.app.goo.gl/rNRUMpUGmENtAELV9

演題

客観的検証とは何か〜「費用対効果評価」は費用対効果評価ではない?!〜

講師

五十嵐中氏(東京大学大学院薬学系研究科特任准教授)

参加費

会員(無料)、非会員(リアル、オンラインとも5,000円)、学生無料
※リアル参加を希望される非会員の皆様には、当日会場受付時に参加費を申し受けます。

出欠のご連絡

2026年6月15日(月)までに(ijouken2023@gmail.com)宛てにお願いします。
※申し込みは下記【参加フォーム】
https://forms.gle/8Yu1aMbi3mTavS5e6

※リアル参加は会員優先です。
※オンライン参加希望者には、事務局より2026年6月14日までに参加用ZoomURLを、また非会員の方には振込口座番号も合わせてお知らせします。6月中のご入金をお願い致します。

主催

医療・医薬品情報研究会
https://www.ijouken.jp/

事務局・連絡先

学校法人医学アカデミー薬ゼミトータルラーニング事業部
〒101-0054東京都千代田区神田錦町3-18-3錦三ビル5階
専用ダイヤル03-5577-4907
ijouken2023@gmail.com
※随時会員募集中 t.tanaka@ytl.jp



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