
APERTO Lucent ff

AIRIS Vento ff
富士フイルムは7月21日、永久磁石オープンMRIシステムの新モデル、0.4テスラの「APERTO Lucent ff(アペルト ルーセント ダブルエフ)」と0.3テスラの「AIRIS Vento ff(エアリス ベント ダブルエフ)」を、富士フイルムメディカルを通じて発売した。
両装置は、AI技術を活用して開発した各種機能を搭載した永久磁石オープンMRIシステム。新開発の画像再構成技術(Deep Learning Reconstruction)により、撮像時に発生するノイズを効果的に低減し、0.3、0.4テスラの低磁場でも高画質な画像が実現している。また、取得する断層画像の位置・角度を決めるスライスラインの設定から撮像後の画像処理まで、検査全体のワークフロー効率化を図る機能を搭載。検査時間の短縮と、被検者や医療従事者の負担軽減が図れる。
これらの機能は、同社が1.5テスラ超電導MRIシステム「ECHELON Synergy ZeroHelium」「ECHELON Smart ZeroHelium」の開発で培ってきた知見を基に開発された。
永久磁石オープンMRIシステムは、広い開口部により被検者への圧迫感を軽減する開放構造をもつMRIシステム。一般的な超電導MRIシステムと異なり、希少資源である液体ヘリウムを使用しないため、ヘリウム排気管などの設備も不要で優れた設置性を実現。これらの特長を兼ね備えた同社のオープンMRIは、国内で高いシェアを得ており、多くのクリニックや病院で稼働している。
一方で、オープンMRIは磁場強度が低いため、高画質な画像撮像と短時間撮像の両立が難しいと言われている。また、MRI検査は一般的に、撮像条件の設定や撮像後の画像処理など一つの検査の中で複数の工程を伴い、検査ワークフローが煩雑であることから、CT検査と比較して長い検査時間が必要となる。そのため、検査ワークフロー全体を効率化し、被検者や医療従事者の負担を軽減することが求められている。
今回発売した両装置は、AI技術を活用して開発した各種機能を新たに搭載し、これらの課題を解決している。
両装置の特長は、AI技術を活用して開発した画像再構成技術を搭載が挙げられる。Deep Learningによってあらかじめ学習した高品質な画像データをもとに、撮像時に得られた信号からノイズを識別・低減すると共に、信号を補完し輪郭や細部を強調することで、画質の向上を実現している。画像再構成技術により、低磁場でも高画質で視認性の高い画像を取得できるほか、現行機と比較して例えば、頭部検査で32%、膝検査では40%の撮像時間の短縮ができる。
また、磁場の永久磁石オープンMRIでありながら、画像再構成技術により、高画質な3D撮像を実現している。さらに、画像の作成に必要なデータを効率よく取得する計測機能(Circular計測機能)を組み合わせると、現行機と比較してより短時間での3D撮像が可能となっている。
さらに、同社の3D画像解析システム「SYNAPSE VINCENT」で培ってきた臓器認識技術を適用。頭部、脊椎、四肢関節、股関節、骨盤など主要な部位の撮像時にスライスラインの自動設定をサポートする。
加えて、医師が診断しやすい画像を提供するため、撮像後の画像処理機能も豊富に搭載。頭部MRAにおいて、血管を見やすくするために不要な部分を取り除く処理(自動クリッピング処理「AutoClip」)や、3D画像から必要な断面を、事前に撮像した2D画像と同じ位置・角度で自動的に作成する機能(「AutoMPR」)を搭載し、画像処理スピードを速め、検査全体のワークフローの効率化をサポートする。
両装置は、AutoPoseをはじめとするAI技術を活用して開発した各種機能により、MRI検査に必要な位置決めから画像処理、画像表示、画像保存までの一連の操作を1クリックで実施可能となっている。




















