◆ミニブタを用いて、医薬品の安全性を検証する試験が本格化しそうだ。動物供給業者がミニブタの国内生産を開始しており、医薬品評価に向けた新たな大型動物試験モデルとして注目されている
◆欧州では、愛護動物であるイヌからミニブタを使った非臨床試験にシフトしている。生理学的な構造がヒトと似ており、どんな副作用が発現するか予測しやすいという期待もある。特に皮膚構造が非常に似ており、外用剤を対象とした経皮吸収試験での普及が見込まれる
◆動物試験をめぐっては、糖尿病やパーキンソン病など疾患モデル動物を開発し、薬効や安全性を早期段階で評価する手法が増加。ミニブタは多様な疾患モデルを作りやすく、ヒトに近い疾病パターンが特徴。育種技術でより小さいマイクロミニブタも開発されるようになった
◆動物愛護から“3Rs”への対応が必要となる。ただ、十分な治療法がなく苦しんでいる患者を救うためには、動物試験で得られたデータをヒトに外挿する医薬品評価技術を今よりも向上させていくべきだ。
ミニブタの国内生産を開始
2013年10月16日 (水)
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