◆年明け以降、恒例の業界団体等や企業の新年会にいく度も足を運んだ。そこでの主催者や来賓あいさつでは、枕詞のようにトランプ次期大統領に関連する話題が必ず入っていたが、それに次いで多かったのが高齢者の定義を従来の65歳以上から75歳以上とする提言だ
◆今月5日、老年関連7学会で構成する日本老年学会と日本老年医学会が発表した内容だ。科学的検証でも10~20年前と比べ、5~10歳の若返り現象が見られたという。翌日の一般紙朝刊の1面を飾るなど大きなインパクトを与えたようだ
◆提言の是非はともかく、高齢者の位置づけを年齢で区切る意味が一般人にとってどれほどの意味を持つのかは不明だ。周知のように人には個体差があり65歳でも介助が必要な人もいれば矍鑠とした75歳も存在する
◆「高齢者」というレッテルを貼られるのが先送りされたことをよいと解釈するのは、当事者意識の中では差異があるだろう。ただ、この提言が年金受給年齢の先送りなど社会保障費の運用面で悪用されないことを切に願いたい。
「高齢者」の定義を75歳以上に
2017年01月16日 (月)
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