
「術前中止薬管理ウェブアプリ」の画面イメージ(同院提供)
佐賀大学病院は、手術の手技などに応じて抗血栓薬の術前休薬期間を表示する「術前中止薬管理ウェブアプリ」を開発した。昨年9月からスマートフォンやタブレット上で動くアプリを、入退院支援センターの薬剤師や主治医などが院内で試用した結果、術前の休薬忘れは半減。術後再開忘れは約10分の1に減少した。同院では有効性と安全性を確認できたとして、今年度内をメドにアプリを全国の医療従事者に無料開放する計画だ。
抗血栓薬は、血液の凝固を抑制する作用を持つ反面、出血した場合に血が止まりにくくなる。手術時には多くの場合、出血リスクを下げるために抗血栓薬の休薬が必要だが、手術手技や投薬目的、医薬品の種類によって異なる休薬期間を、膨大な根拠情報から迅速、的確に判断するのは容易ではない。こうした背景から、同院は休薬期間の判断を支援するツールとしてアプリを開発した。
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