慶大・山浦氏ら調査
薬局で実施する口腔内環境チェックを歯科医師の約8割が肯定的に捉えていることが、慶應義塾大学薬学部の山浦克典教授らが実施した調査で明らかになった。来局者から唾液を採取し、市販の検査機器で虫歯や歯周病のリスクを評価するもので、歯科医師の多くは評価結果に基づく受診勧奨や情報提供などの役割を薬局薬剤師に期待していた。山浦氏らは、「薬局の口腔内環境チェックは健康サポート機能の向上に役立つほか、歯科医師との連携強化にもつながる」として、多くの薬局で取り組むよう呼びかけている。
調査は、東京都内でランダムに抽出した1000軒の歯科医院を対象とし、昨年7~8月に実施。郵送で質問紙を送付し、259件の回答を得た。
その結果、薬局で行う口腔内環境チェックを「知っている」と回答した歯科医師の割合は、5.0%と低かったものの、口腔内環境チェックの実施について45.2%は「積極的に実施してほしい」、39.4%は「どちらかといえば実施してほしい」と回答するなど、8割以上の歯科医師が肯定的に捉えていることが明らかになった。
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