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実用目前の再生医療は盛りだくさん

2008年11月05日 (水)

◆再生医療分野で、日本で初めてとなる人工皮膚の開発、製品化に取り組んだ上田実名古屋大学医学研究科教授の講演を聞く機会があった。まだ、臨床研究の段階だが、実用化が目の前に迫った技術があることに驚かされた
◆ES細胞やiPS細胞が注目され、再生医療の飛躍的な進歩が期待されているが、現時点で実用化を目指した研究は、体性幹細胞を使ったティッシュレベルのものがまだ主流だ。上田氏は、骨盤から採取した間葉系幹細胞を用いたインプラント治療の実際を紹介した
◆歯槽膿漏で歯骨が溶け、インプラントの土台が作れない状況の患者でも、間葉系幹細胞を培養した組織を使うことで骨が再生し、土台が築けるようになる。また、残った培養細胞を顔のしわや手術跡などの修復に充てることも可能だという
◆現在、抜けた乳歯の歯髄に有力な幹細胞が見つかり、将来有望視されている。乳歯幹細胞は採取が容易な上、安全で増殖・分化能の高いことが特徴だという。名古屋大では研究バンクを設立し、研究基盤整備を行っている。「役に立つ技術を作りたい」と上田氏。今後の行方が注目される。



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