2020年度の国内医療用医薬品市場が前年度比2.7%減の10兆3476億円と再びマイナス成長になったことが、IQVIAの調査で明らかになった。市場規模が10兆円を超えるのは6年連続となる。前年度から一転して病院、開業医、薬局の全ての市場で落ち込み、売上上位製品では抗癌剤「キイトルーダ」が12.9%と大きく減少したものの、1183億円とトップを維持した。
国内医療用医薬品市場は、新型コロナウイルス感染症の拡大下で実施された薬価改定の影響などを受け、病院、開業医、薬局その他の全ての市場で減少。病院市場は1.3%減の4兆7279億円、開業医市場は5.7%減の1兆9917億円、薬局その他市場は2.6%減の3兆6279億円となった。3市場が共に前年度を下回るのは16年度以来4年ぶり。
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