医療情報のデジタル化支援を行う国内スタートアップのTXPメディカルは、大学病院など中核病院を中心とするDPCや救急搬送・外来データ、250項目以上の検査値などから構成されるリアルワールドデータ(RWD)を活用し、製薬企業の臨床研究支援事業を始めた。研究が盛んな癌(希少癌含む)や指定難病、急性期疾患の患者が集まる中核病院の全診療科のデータを活用できるのが最大の特徴。そのデータ基盤を生かし、今後増えると見込まれるRWD研究の需要を取り込む。将来的には大手を含む20~30の製薬企業からの受注獲得を目指す。
同社は、救急集中治療医の園生智弘氏(現代表取締役)が2017年8月に創業。主要株主には伊藤忠商事も並ぶ。救急医療における搬送調整時間の短縮や救急隊と医療機関のデータ共有、院内関係者の調整をデジタル化により効率化を図るシステムの提供を主力事業にしている。
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