国内主要製薬各社のトップが発表した新年メッセージは、各社の2023年の事業方針が見て取れた。業界環境やその先行きをどう乗り越えるかといった抽象的な内容より、具体的に主力品を挙げ、成長への抱負を語り、社員に取り組みを呼びかける内容が目立った。供給不安の渦中にある後発品メーカーの沢井製薬、東和薬品は、増産体制の構築へ決意を示した。恒例の年頭あいさつだが、武田薬品は外部公表するか「検討中」、第一三共、アステラス製薬は外部公表しないことにしたとしている。
エーザイ‐内藤 晴夫CEO
エーザイは早期アルツハイマー病治療薬レカネマブの日米欧でのフル申請目前で注目される。内藤氏は「米国でのレカネマブの迅速承認の可否のタイミングを控え、緊張感を持って迎えた年始となった。新たな治療薬を一日も早く届けてほしいという人々の期待に応えていかなければいけない」と述べ、新たに定款に定めた社会課題の解決に向け取り組むことを呼びかけた。
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