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【日本薬学会第143年会】シンポジウムの概要 ゲノム医療分野など大規模データを用いた研究の最新現状と課題-AIが変える生物学分野の研究

2023年03月23日 (木)

オーガナイザー
 近藤一成(国立衛研)
 夏目やよい(医薬健栄研)

 オミックス解析からゲノム創薬・個別化医療に向けた研究まで統計解析やAI技術の活用は不可欠である。バイオバンクを活用したゲノムコホート情報の統合解析から、疾患関連遺伝子の発見や病態解明を行い、創薬に結びつける先端的研究も進んでいる。同時に、オミックスデータと診療データなど性質の異なるデータを同時に扱う場面も増加し、その解析手法確立も進んでいる。また、リスク評価分野でもin silico予測は重要な分野となっている。

 本シンポジウムでは、各研究分野をリードする先生方から、遺伝統計学への取り組みや国際バイオバンク連携による大規模GWAS研究による新たな疾患感受性領域の発見、創薬標的探索のための異質データを扱う新手法Subset-bindingの研究、機械学習を活用した新たなアレルゲン予測手法開発、そして、AI技術を活用した研究開発動向やリスク評価分野等への適用性や課題について講演していただく。この分野の研究の理解と活用が進むことが期待される。

 (近藤一成



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