国立国際医療研究センターAMR臨床リファレンスセンターは、全国の未就学児の親を対象に「抗菌薬に関する調査」を実施した結果をまとめた。それによると、抗菌薬・抗生物質の効能について「ウイルスをやっつける」と誤った認識を持つ人が7割近くいることが分かった。余った抗菌薬を取っておいたことがある人のうち、6割以上が別の機会に子供に飲ませた経験があり、正しい知識の普及啓発に課題が残る結果となった。
調査は、6月に全国の20~59歳の小学生未満(0~5歳)の子供を持つ親を対象に実施したもの。抗菌薬・抗生物質の効能について当てはまると思うことを尋ねたところ、誤った認識である「ウイルスをやっつける」が66.8%となった。その他にも、「かぜに効く(55.8%)」「治ったら早く止める方が良い(53.4%)」「熱を下げる(45.2%)」といった認識も見られた。
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