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【第56回日薬学術大会】23年度日本薬剤師会賞受賞者の横顔

2023年09月06日 (水)

中原 靖明先生の横顔

中原靖明氏

 このたび、中原靖明先生が栄えある2023年度日本薬剤師会賞を受賞されましたことを衷心よりお祝い申し上げます。

 中原先生は、地域医療に情熱を持って取り組まれる傍ら、1996年から山口県薬剤師会理事、副会長を歴任し、2012年には山口県薬剤師会会長に就任され、5期8年にわたって、本会の舵取りを担われました。

 会長時代は、まずは「自由闊達な議論ができる組織風土づくり」に着手すると共に、本会の一般社団法人への円滑な移行、また19年には、本県下関市において開かれた第52回日本薬剤師会学術大会を約1万人の参加者を得て、成功裏に導かれました。

 この学術大会の準備イベントとして、13年から開催、実行の指揮を執られた「山口県薬剤師フォーラム」は、現本会の伝統として、毎年秋口に多くの会員が集い、議論し、意見交換する場として定着しているところです。

 さらには、多職種連携のもとで専門職能を発揮し、高度薬学管理や在宅医療を含む地域医療の推進に取り組まなければ、薬剤師の存在価値はないとの強い信念から、山口県等行政機関との連携を強化し、在宅業務・多職種連携支援、薬学的な健康サポート等の新規事業を展開し、薬剤師の社会的プレゼンスを高めると共に、薬剤師会・薬局・薬剤師それぞれの立場で県民の健康に寄り添う環境基盤を構築していただきました。

 現在は、本会顧問のみならず、日本薬剤師連盟副幹事長としてご活躍中ですが、ますます健康でご精進いただき、さらなる高みを目指していただくことを祈念してご紹介といたします。

 (山口県薬剤師会会長・吉田力久)

プロフィール

 1982年福岡大学薬学部卒業。フェアリーメディカ代表取締役。現山口県薬剤師会顧問。現日本薬剤師連盟副幹事長。元山口県薬剤師会会長。元日本薬剤師会代議員。元日本薬剤師会組織・会員委員会委員長。山口県医療審議会委員、山口県薬物乱用対策推進本部委員、社会保険診療報酬支払基金山口支部参与などを歴任。現在、中四国薬剤師国民健康保険組合副理事長。厚生労働大臣表彰、山口県知事表彰などを受賞。

山岸 美惠子先生の横顔

山岸美惠子氏

 このたび、山岸美惠子先生が2023年度日本薬剤師会賞を受賞されましたこと、心よりお祝い申し上げます。

 山岸先生は、1997年に新潟県薬剤師会理事に就任された後、99年に常務理事、2007年に副会長を歴任し、15年から19年までの4年間会長として、長年にわたり当会の運営・発展に貢献されてきました。

 特に、医薬分業や在宅医療の推進、後発品使用促進、薬学教育6年制への対応などに指導力を発揮されると共に、会長就任後は、地域医療介護総合確保基金を活用し、無菌調剤体制の整備や認知症対応力向上研修に取り組むなど、薬剤師による在宅医療の推進、地域包括ケアシステムの構築に尽力されました。

 04年10月に発生した新潟県中越地震においては、県内外のボランティアの差配や避難所において各種相談に応じるなど、本会の現地対策本部の責任者を務められました。

 また、この翌年に発足した日本災害医療薬学会の副会長を22年まで長きにわたり務め、災害医療の研究・教育を発展させると共に、安全安心な地域づくりに貢献されました。

 ほかにも、先生は、薬物・アルコール依存症回復支援施設である「新潟ダルク」の立ち上げから関わられると共に、学校薬剤師、薬物乱用防止指導員、新潟刑務所篤志面接委員などとして、多方面でご活躍されています。

 これまでのご尽力に対して改めてお礼を申し上げると共に、先生の今後ますますのご健勝とご活躍を祈念申し上げます。

 (新潟県薬剤師会会長・荻野構一)

プロフィール

 1984年日本大学理工学部薬学科卒業。新潟メディカルプラン監事。学校薬剤師。現新潟県薬剤師会相談役。元新潟県薬剤師会会長。元日本薬剤師会代議員。新潟県薬事審議会会長、新潟県医療審議会委員などの委員を歴任。現在、新潟県市介護認定審査委員、新潟県薬物乱用防止指導員、新潟刑務所篤志面接委員。厚生労働大臣表彰、新潟県知事表彰、新潟県薬剤師会表彰などを受賞。

西井 政彦先生の横顔

西井政彦氏

 西井政彦先生が、このたび、2023年度日本薬剤師会賞を受賞されましたことを心からお祝いさせていただきます。僭越ながら先生のご功績やお人柄についてご紹介させていただきます。

 西井先生は、病院薬剤師として早くから地域医療に取り組まれました。その後に、南伊勢町を中心として薬局の経営に携わる傍ら、1995年に三重県薬剤師会代議員就任、その後、地域薬剤師会支部長を歴任され、97年から三重県薬剤師会理事を経て、三重県薬剤師会副会長、14年から一般社団法人三重県薬剤師会会長として現在まで10年にわたり、強いリーダーシップを発揮され、会員を牽引し、会の運営・発展にご尽力をいただいております。

 特に、多職種連携に関して、行政や他医療職種との連携強化に取り組み、積極的に推進し、薬剤師がその職能を十分に発揮できるよう研修体制を構築して、その向上に寄与されました。

 さらに一昨年には、三重県薬剤師会が長年にわたって念願としてあった病院薬剤師会との合流を果たし、地域医療にとって必要不可欠である薬薬連携の道筋ができたことについては、西井先生が病院薬剤師と、開局薬剤師としての両面にわたる深い知見と、地域医療に対する情熱と強い統率力を発揮された結果、成し得たことであると深く感謝いたします。

 古代仏教と万年筆を愛し、夜はボウモアとクラシックを嗜む、何とも芸術的な一面も合わせ持った西井先生にはこれからも会員の先頭に立ち、健康には十分にご留意いただいてご活躍いただきますよう、お願い申し上げます。

 (三重県薬剤師会副会長・藤本修嗣)

プロフィール

 1981年京都薬科大学卒業。かんひちや薬局経営。現三重県薬剤師会会長。元三重県薬剤師会伊勢支部長。三重県医療安全協議会委員、三重県地方社会保険医療協議会委員などを歴任。現在、三重県薬業団体連合会会長、三重県医療審議会委員、三重県薬事審議会委員、三重県がん対策推進協議会委員、鈴鹿医療科学大学理事。厚生労働大臣表彰、三重県知事表彰などを受賞。


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