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【製造アウトソーシング】田村薬品工業

2024年03月15日 (金)

多様化するニーズに対応‐総合受託として体制確立

紀ノ光台工場

紀ノ光台工場

 田村薬品工業は、ドリンク剤の製造販売をはじめ医薬品固形剤受託に注力するほか、取引先の要望に応じたオリジナル商品の開発にも力を入れ、総合受託企業として多様なニーズに対応できる施設や設備を導入し、医薬品等の一貫した製造受託体制を確立している。また、包装受託や医薬品開発における治験薬製造、分析、製剤化の検討など、製品開発業務の受託も提案している。

 医薬品医療機器等法の改正などを考慮した新商品や剤形の提案を積極的に行い、具現化できるサポートを実施している。特にドリンク剤は、日産70万本、1分間に800本充填可能な800bpmドリンクラインと、様々な包装仕様に対応した自動化設備を備えた200bpmドリンクラインを有しており、多様化するニーズに対応し、美容ドリンクや睡眠改善など滋養強壮にとらわれないドリンク剤の開発にも取り組んでいる。

 同社には御所本店工場(奈良県御所市)・五條工場(同五條市)・紀ノ光台工場(和歌山県橋本市)の3工場があり、固形剤の生産ラインは散剤・顆粒剤・素錠・有核錠・フィルムコーティング錠・糖衣錠・カプセル剤など、内服固形製剤のあらゆる剤形に対応し、総合受託企業としての生産体制を整えている。

 豊富な経験と製造技術を生かし、GMPに基づく製造管理と品質管理を徹底し、3極GMPおよびPIC/Sに対応するため、常に品質保証体制を見直すと共に、高度な品質管理とフレキシブルな生産体制を構築。海外案件も獲得すべく御所本店工場では健康食品GMPを今年、取得予定である。

 そのほか、患者のQOLの向上を目的としたインクジェット錠剤印刷やPTPの多種材質対応等の付加価値化にも取り組んでいる。

 その中でも、和歌山県にある紀ノ光台工場は、グローバルGMPに対応し、世界の医薬品生産基準に沿った固形剤専用工場として稼働している。

 工場内は、錠剤の搬送や保管に小型容器を採用し、小型容器が工程室に自動で運び込まれた後、打錠・糖衣・錠剤検査および包装ホッパー投入までの工程間をハンドリングロボットが完全自動で生産する製造方式(スマートカンガルー方式)を採用している。

 自動搬送との組み合わせで完全自動化対応となり、人の介在を最小限にし高い品質と安定供給・コストメリットを実現している。また、将来の受託に向けた対応として4階部分に空スペースを確保している。

 これからは海外も視野に入れ、医療用医薬品をメインにした固形剤の製造を積極的に展開する予定だ。また、一般用医薬品についても様々な製造実績があり、徐放製剤や有核錠などの剤形のほか、漢方薬を含めた医薬品成分に関しても知識・経験を蓄積・保有しており、処方設計からの受託が可能となっている。

田村薬品工業
https://www.tamura-p.co.jp/



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