住友ファーマの木村徹社長は8日、都内で開いた記者会見で、骨髄線維症を対象に日米で第I/II相試験を実施中の「TP-3654」(一般名:ヌビセルチブ)について、「ピーク時売上は1000億円規模の大型品になると期待している」と語った。国内事業の人員削減に踏み切るなど厳しい経営が続く中、現パイプラインの中で早期の売上大型化を見込める開発品の筆頭としてアピールした。
同剤は、血液癌などで過剰発現するPIM1キナーゼを阻害して、癌細胞の増殖を抑制する経口剤。日米で2027年度に上市予定で、22年5月には米国食品医薬品局(FDA)からオーファンドラッグ指定を受けた。
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