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【MR支援 ~これからの時代に求められるMRとは】シミック・イニジオ

2024年10月28日 (月)

人財育成注力で成長図る

武田氏

武田氏

 シミック・イニジオは、2014年の合弁会社化から10年目の節目を迎え、次の10年を視野に、多様化するサービスニーズに応える人財育成に注力する。7月に新社長に就任した武田浩徳氏は「われわれの事業の財産は人。人財教育にフォーカスして投資することで成長を図る。事業環境の変化に合わせて人財投資の中身を見直していく」と述べる。製薬企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)がさらに進むことを見据え、デジタルリテラシーを高める研修にも着手する方針だ。

 同社は昨年10月に、シミック・アッシュフィールドから社名変更した。そして今年7月、武田氏が社長に就任し、新体制での事業運営が本格スタートを切った。

 武田氏は、「サービスが多様化しているCSOの特性を生かして社員には幅広い経験をしてもらい、その経験を生かして顧客の課題解決に貢献できるようにしたい」と抱負を語る。この抱負は、自身のキャリアとも関係している。

 武田氏は1966年10月生まれの58歳。医薬品卸の営業、医療機器メーカーのセールスエンジニアを経て2000年に他社のコントラクトMR(CMR)となり、12年に入社(当時はシミックエムピーエスエス)。入社後はプロジェクトマネジャー、CSOカンパニー長などマネジメントポジションを歴任し、CSO事業を牽引してきた。

 キャリアを重ねる中で、MRを取り巻く環境はSOVから専門性重視へと変化し、その間にアウトソーシングが拡大し、CSOの成長と事業の幅の広がりも経験してきた。

 実際に同社は、MRサービス以外にもメディカルアフェアーズ、患者サポートプログラム(PSP)など多様化する顧客のニーズに応えるサービスを展開している。昨今ではマーケティング支援のニーズも高まっているといい、現在事業化の準備を進めている。

 武田氏は、「MRを筆頭とする既存の職種にとどまらず、広くヘルスケア業界に人財を輩出できるプラットフォーム企業を目指す」と、今後の10年を見据えた事業体制をこう描く。この中で注目している一つは製薬各社が進めているDX戦略だ。どのような業務を受注するにせよ、スムーズに対応するにはデジタル、特に生成AIのリテラシーを備えておくことは必須と見る。

 「今後はさらにあらゆる業務においてデジタルとの融合が進む。その中でもわれわれのスタッフがスムーズに業務を進め、早期に成果を上げていくためには不可欠な要素だ」と、武田氏は述べ、デジタルリテラシーを高める研修に着手する方針だ。

 「ITとコミュニケーションがキーワード。社内スタッフ同士、MR同士、医師とMRと、コミュニケーションのあり方がデジタル化で変わってきており、そこに適応しなければならない」と説明する。

 一方で既存職種の専門性強化も重視する。MRの専門化に向けては18年から社内認定制度を設け、血液癌、固形癌において運用してきた。また、11月からは造血器腫瘍領域のMR全体の専門性向上に寄与するため、医師がMRに求める学術レベルを確認する「全国統一学術診断」を製薬企業向けに提供開始する。

 武田氏は、「われわれはお客様が抱える課題をどう解決していくのかを常に考えている。戦略の高度化する中で表出した課題に対し、多様なソリューションを提供し続けていきたい。課題をお持ちの方々にはぜひ弊社をご愛顧いただければ」と呼びかける。

シミック・イニジオ
https://www.cmic-inizio.com/



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