杏林製薬は18日、感冒後の嗅覚障害の治療薬候補の日本での開発・販売に関するオプション契約を結んだと発表した。感冒後嗅覚障害は、上気道のウイルス感染罹患後に症状が消失した後も嗅覚障害が持続する状態で、感冒は三大原因の一つと言われる。テオフィリン製剤だが、鼻腔内に直接噴霧する剤形で、現時点でエビデンスのある治療薬はないという。
治療薬候補は、米シラーノセラピューティクスが第II相試験を実施している「CYR-064」。同社と杏林は、同開発品について契約を結んだ。第II相試験は2025年後半に結果が判明する予定で、その時点で杏林はオプション権の権利行使を判断する。
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