
鼎談の様子(左から深水氏、荻野氏〈画面内〉、三輪氏)
日本を創薬の地にするとの目標が掲げられる中、「技術立国日本」の実現に欠かせないのが研究者育成だ。前編では製薬企業、アカデミア、ベンチャー企業から登場した3者が揃って「マインドセットを持った人材育成が前提」との意見で一致した。マインドセットを持った研究者の自己実現を促していくためには、教育ロードマップに「わかる」「できる」「伝えられる」の行動指針を紐付けし、個々の研究者が持つ知識や技能を確認し、育成していく必要性も指摘されている。後編では「わかる」「できる」「伝えられる」の能力開発をどう展開していくべきかを議論する。三輪勝彦氏(ChromaJean代表取締役社長)を聞き手に、深水啓朗氏(明治薬科大学分子製剤学研究室教授)、荻野悦夫氏(大鵬薬品研究本部創薬企画推進部部長)にサブスクリプション事業のタッチモデルを教育版テックタッチとして活用し、研究者育成に挑んでいる事例を語ってもらった。
教育版テックタッチを活用‐自らの意識改革も重要
三輪 私が深水さんと荻野さんに興味を持ったのは、サブスク事業のタッチモデルを教育版テックタッチとして狙っているように見受けられたことがきっかけです。それぞれ異なる切り口で、人材育成の「仕組み」づくりに強くコミットされていました。
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