オムロンヘルスケアと長崎県および長崎大学病院は27日、脳卒中・心臓病等の予防および医療提供体制推進に関する協力協定を締結した。今後、三者は「長崎県循環器病対策推進計画」に基づく脳卒中・心臓病等の予防や正しい知識の普及啓発、保健、医療、福祉サービス提供体制の充実に向けて連携していく。この取り組みを通じて、脳卒中や心不全などの循環器疾患に対する健康意識を醸成し、長崎県民の健康寿命の延伸に貢献していく。
脳卒中や心臓病などの循環器疾患は、日本の死亡原因の上位を占め、人々の生命や健康に重大な影響を及ぼしている。
長崎県では、循環器病の年齢調整死亡率の減少及び健康寿命の延伸を目指し、2023年度に「第2期長崎県循環器病対策推進計画」を策定した。現在では、長崎大学病院脳卒中・心臓病等総合支援センターと連携し、循環器病予防のための生活習慣改善の推進や保健、医療および福祉に係るサービスのあり方を含めた幅広い循環器病対策の推進に取り組んでいいる。
一方同社は、事業ビジョンである「脳・心血管疾患の発症ゼロ(ゼロイベント)」の実現に向けて、家庭での血圧測定や心電図記録の普及に取り組んでいる。
これまでも長崎県において、市民公開講座の開催や医療従事者向けの啓発活動を行ってきている。今回の連携により、循環器病予防に向けた取り組みをさらに強化し、長崎県民の健康寿命の延伸、脳卒中・心臓病等の年齢調整死亡率の減少に貢献していく。
3者で連携して取り組むのは、▽県民への情報発信▽県民意識調査▽特定保健指導の推進▽脳卒中・心臓病等の重症化予防のための医療機関連携体制構築支援▽その他、同協定の目的を達するために必要な事項――などとなている。
長崎県脳卒中・心臓病等総合支援センターの池田聡司センター長は、「今回の協定締結により、さらなる県民の皆様の健康意識の向上と、日常生活におけるセルフケアの促進を図り、より効果的な啓発活動ができると確信しています。今後も企業、行政、医療機関の連携にて、脳卒中・心臓病の予防と早期発見に向けた取り組みを強化し、県民の健康寿命の延伸に貢献したいと思います」とコメントを寄せている。
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