【新製品】十二指腸用処置スコープ「ED-840T」発売 富士フイルム

2025年09月10日 (水)

 富士フイルムは8日、LED光源搭載内視鏡システム「ELUXEO」用の十二指腸用処置スコープの新ラインアップとして、4.5mmの大鉗子口を搭載し、先端形状と軟性部特性を見直すことで高い挿入性を実現した「ED-840T」を、富士フイルムメディカルを通じ発売した。同製品は、乳頭部に対する高精細な画像の提供と処置具の起上角度の向上により、胆膵疾患の効率的な内視鏡治療をサポートする。

 同製品は、胆膵疾患の診断・治療をサポートするため鉗子口最小径を従来機種の4.2mmから4.5mmに拡大させ、大鉗子径を実現している。これにより、太径処置具の挿通性・抜去性と処置具挿入時の吸引性能向上が実現し、快適な検査をサポーツする。期待できます。

 鉗子口最小径4,5mmながら、先端部径は13.1mmと従来機種同等に抑えることで、挿入性と処置性の両立を目指している。また、咽喉・幽門通過性能の向上のため、先端形状も丸みを持たせている。挿入部は先端までコシのある挿入部仕様を採用。術者の操作が先端に伝わりやすいため、十二指腸のおける操作性の向上が期待できる。

 さらに、高解像度CMOSセンサーを搭載し、クリアなハイビジョン画質でカニューラ挿入時の乳との観察性の向上が期待できる。また、「BLI」」や「LC」「ACI」といった画像強調機にも対応し、日々の内視鏡検査を診断から処置場で支援する。

 胆膵疾患の処置では、ガイドワイヤーに沿わせて複数種の処置具の交換が繰り返し行われる。同製品は起立台を最大起立位置にすると、ガイドワイヤーが押さえられ、簡単に処置具を交換することができるため、処置時間の短縮が期待できる。また同製品は、処置具の角度を調整する起立台の形状・長さを見直すことで、太径の処置具を曲げる角度を従来機種から改善し、スムーズな処置をサポートする。

 同社は、これまで胆膵領域の診断・治療において、超音波内視鏡システム、ダブルバルーン内視鏡システム、胆道鏡システム等の内視鏡関連製品の他、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)を支援するX線透視装置やソフトウェア等を提供してきている。今後、内視鏡・IT・X線透視装置・超音波診断装置を連携させることで、診療のさらなる効率化と医療の質の向上、人々の健康の維持増進に貢献していく。



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