【国試予備校の現場から】「必笑」で諦めない メディセレスクール社長 児島惠美子

2025年09月15日 (月)
児島惠美子氏

 こんにちは。メディセレのしゃっちょう児島惠美子です。

 10年前は30℃を越えると暑いと言っていましたが、最近は40℃を越えたという観測がなされて驚きます。10年後にはまさか50℃を越えましたなんてことが起こってしまうのかと不安を覚えます。

 以前、カンボジアに医療支援に行った時に、インスリン注射薬が40℃の部屋の棚に置かれていました。「これはダメですよ。冷蔵庫に入れて保管してください」と伝えたことを思い出します。

 日本の薬局でも「室温(1~30℃)保存の点眼剤を30℃以上の部屋に置いておいて大丈夫なのか」という不安の声や、「軟膏基剤が暑さでドロドロになり、練れない」といった声を聞くようになりました。

 そんな灼熱の中での高校球児の夢の舞台、甲子園。凄いなと思います。甲子園球場には魔物がいると聞いたことがあります。観戦者としては逆転劇に胸を熱くします。

 私が一番心に残っているのは、11年前の甲子園出場をかけた石川大会での星稜高校の逆転劇です。9回表終了時点では8-0と大差での負け目前でした。しかし、9回裏に一気に得点し、最後は逆転という「球史に残る逆転劇」を遂げ、甲子園出場が決定しました。私が心に残った理由はこの時のチームスローガンです。「必勝」ではなく「必笑」だったのです。

 このエピソードからの学びは、最後まで諦めないこと。諦めてしまっても仕方のない状況になっても諦めなかったことがこの結果を招いたと思います。

 もう一つは、「必笑」というスローガン。苦しい時ほど笑顔を忘れないという精神を持っていたことです。誰しも追い詰められれば、笑顔がなくなる時があります。定期試験や国家試験を控えた皆さんも笑顔がなくなる時があるでしょう。その中でも無理やりでも笑顔を忘れないようにというのはすごい精神力です。笑顔は伝染します。チームの雰囲気が良かったからこそ招いた結果だと思います。皆さんもぜひ「笑顔の魔法」を心に、最後まで諦めずに取り組んでいきましょうね。



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