パラマウントベッドは26日、介護施設向けに販売してきた見守り支援システム「眠りCONNECT」に、新たに在宅療養環境でも利用できるラインアップを追加したと発表した。これにより、Wi-Fi環境が整っていない介護施設や自宅などでも「眠りCONNECT」の活用が可能となり、利用者が住み慣れた場所で安心して生活を継続できるようになる。
「眠りCONNECT」は、体動センサ「眠りSCAN」を中核とした、利用者の睡眠状態などを遠隔で確認できるシステム。2023年10月から介護施設を中心に提供を開始し、介護サービスの質向上や、介護スタッフの業務負担軽減に貢献してきている。契約介護施設数は、今年3月時点で600施設以上に拡大している。
従来は、「眠りSCAN」で測定した情報がWi-Fi通信を用いて施設内のローカルサーバーに集約されていたため、利用は施設内に限られていた。しかし近年では、在宅介護などでの活用ニーズが高まっている。
同社は、今年5月に練馬区と介護事業者団体と、在宅介護における本人・家族および介護事業所職員の負担軽減を目的としたモデル事業の実施に関する協定を締結したのもその一例となっている。
こうした背景を受け同社は、在宅療養環境において「眠りSCAN」を利用する際には、より簡便かつスムーズに導入できるよう、今回のサービスを開発した。
新サービスでは、携帯電話と同様にSIMカードを内蔵した「モバイルデータ通信ユニット」と「眠りSCAN」を接続するだけで通信が可能となる。取得された情報はクラウドサーバーに集約されるため、外出先でも専用アプリ「Viewer」を通じて情報の確認や各種設定が容易に行え、在宅環境においても「眠りCONNECT」の利用が可能となる。
機能面では従来通り、「眠りSCAN」を利用者のマットレスや布団の下に設置するだけで、睡眠状態、心拍数や呼吸数などをリアルタイムモニター画面で確認できる。
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