バラクルード錠0.5mg |
ブリストル・マイヤーズは21日、B型慢性肝疾患治療薬「バラクルード錠0・5mg」(一般名:エンテカビル水和物)を発売した。B型肝炎ウイルス(HBV)のDNAポリメラーゼを選択的に阻害することでHBVの増殖を抑えるという。
同剤は昨年8月に承認申請、優先審査品目だった。薬価は、「併用療法が使用できない患者にも使用できる」ことなどが評価され、有用性加算II(20%)が適用され、1錠1058・10円。
食後2時間以降、かつ食事の2時間以上前の空腹時に1日1回、1錠を経口投与する。
国内治験では、ヌクレオシド製剤未治療のB型慢性肝炎患者をエンテカビル群、ラミブジン群などに割り付け、24週投与した結果、エンテカビル群の方がHBVのDNA量を有意に抑えたとしている。
副作用の発生頻度については、両群で有意差はなく、頻度の高い副作用は、頭痛、上気道感染、鼻咽頭炎、咳、発熱、上腹部痛、倦怠感、下痢などで、ほとんどが軽度から中等度であった。
予想売上高は、初年度49億円、ピーク時の6年目では約65億円。米国では2005年4月から販売されている。