アステラス製薬の重点戦略製品である抗癌剤「パドセブ」について、シスプラチン不適応筋層浸潤性膀胱癌(MIBC)を対象に標準治療の膀胱全摘除術と比較した第III相試験「EV-303試験」で、同社の想定を上回るデータが示された。手術単独群と比べ、EFS(無イベント生存期間)に関して腫瘍の再発、病勢進行または死亡のリスクが60%減少したことが欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で発表され、同試験結果に基づく適応追加申請が10月に米国で受理された。同社はMIBCの追加適応を「次の本格的な成長ドライバー」と位置付け、承認後の売上貢献に期待をかける。
同剤は転移性尿路上皮癌の一次治療薬として世界的に急成長している大型製品。2025年度売上予想は前年度より28.0%増の2100億円を見込む。同社はグローバルでのピーク時売上予想を4000~5000億円と現時点で算出している。
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