日立ハイテクは11日、同社のモノづくり・技術統括本部那珂地区生産本部製造部(茨城県ひたちなか市)に在籍する綿引正則(わたひき・まさのり)氏が、永年にわたる業務精励・優れた功績を称えられ、「電子顕微鏡の精密組立/調整に魂を込める-技術を極め続ける匠」として厚生労働省が表彰する2025年度の「卓越した技能者」(現代の名工)に選定されたと発表した。同社社員の「現代の名工」の受賞は、23年度以来11人目となる。
綿引氏は、電子顕微鏡の製作に長年従事し、ミクロン単位での高精度な組立や調整作業において豊富な知識と卓越した技能を有しており、精密組立手法の確立や自動化設備の開発に取り組み、生産性の向上に大きく貢献してきた。また、社内での後進育成に加え、技能検定「電子機器組立て作業」の実技指導や学科対策講座の開催を通して、茨城県内でもトップクラスの合格者輩出に尽力し、若手技能者の能力向上に貢献していることも高く評価された。
「現代の名工」は卓越した技能者を表彰することにより、広く社会一般に技能尊重の気風を浸透させ、技能者の地位および技能水準の向上を図ると共に、青少年がその適性に応じ、誇りと希望を持って技能労働者となり、その職業に精進する気運を高めることを目的に1967年に創設された。
今年度は、全国から142名が表彰され、10日に東京・新宿区のリーガロイヤルホテル東京で表彰式が行われた。
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