ベイコスメティックス(本社:大阪府泉佐野市)は、万協製薬株式会社(本社:三重県多気郡多気町)と、スキントラブルケア領域における医薬品・医薬部外品の共同商品開発および市場開拓を目的とした戦略的パートナーシップを締結した。この提携により、両社の強みである「スキンケアのブランド開発・マーケティング力」と、「医薬品・医薬部外品の研究開発・製造技術」を統合し、本来化粧品では解決・訴求が難しい肌トラブルへの根本的なアプローチを実現する新たな製品開発を進めていく考え。
近年、生活環境の変化やストレス、マスク生活などの影響により、ニキビ、赤み、肌荒れといった具体的で慢性的なスキントラブルに悩む生活者が増加。その中で、化粧品と医薬品にもそれぞれ課題が存在しているという。
ベイコスメティックス化粧品について、「長期的なケアによって肌のコンディションを整え、健やかな状態を維持しやすい一方で、ニキビ・赤み・肌荒れなど、実際にトラブルが起きている瞬間には根本的な改善が難しいという限界がある」と指摘。一方、医薬品に関しては、「有効成分による高い効果実感や即効性が期待できるものの、使用感・香り・テクスチャーへの不満、継続使用のしづらさ、強い薬効への心理的ハードルなどの課題がある」としている。
「”心地よさ”と”根本ケア”を同時に満たす製品が市場に不足している現状がある」とし、ベイコスメティックスは、これまで多様なスキンケアブランドの企画・開発において「使い続けたくなる処方」「感性に寄り添うブランド体験」を追求してきた。一方、万協製薬は医薬品領域での高度な開発力・製造技術・品質保証体制に強みを持ち、多様な処方開発の実績を有している。
両社の強みと目指す方向性が一致したことから、今回の戦略的パートナーシップ締結に至った。
提携内容は次の通り。
▽医薬品・医薬部外品の共同商品開発:ニキビ・赤み・繰り返す肌荒れ・乾燥トラブルなど、化粧品では対応しきれない悩みに焦点を当てた製品群を共同開発。ベイコスメティックスのコンセプト設計力・マーケティング力と、万協製薬の処方開発力・品質管理を統合。
▽スキントラブルケアブランドの共同構築:医薬品・医薬部外品・化粧品を横断したトータルブランドを検討。軽度?本格的なトラブルまで、ステージに応じて選べるラインナップを企画。ドラッグストア・EC・クリニックなど複数チャネルに対応したブランド体験を設計。
▽市場開拓およびマーケティングでの協業:ベイコスメティックスのSNS戦略・D2C運営ノウハウを活用したコミュニケーション設計。万協製薬のエビデンスに基づく信頼性と組み合わせ、”感性”と”科学”が両立するマーケティングを展開。将来的な海外展開も視野に入れた市場戦略を共同で検討。
両社は今回の提携を通じて、「見た目の美しさ」だけでなく、「肌そのものの健やかさ」を取り戻すスキントラブルケアの実現を目指す。共同開発の第1弾製品は、2026年の市場投入を予定している。
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