
バイオプロテクト社製品「バルーン・スペーサー」システム
オリンパスは26日、イスラエルの医療機器メーカーであるBioProtect Ltd.(バイオプロテクト社)の買収に関する最終契約を締結した。今回の買収は、最先端技術の展開を加速させ、患者の安全・アウトカム向上に注力する同社の経営戦略に沿って、泌尿器およびがん治療領域における同社の取り組みをさらに強化するものとなる。買収金額は2億7000万ドル(約433億円)で、買収対価の一部は、事業の継続的な運営を条件として一定期間留保される仕組みとなっている。また、同買収は一定のクロージング条件の充足を前提として、6月末までに完了する見込み。
バイオプロテクト社は、前立腺がん治療の改善と患者のQOL向上に貢献するインプラント技術の開発に取り組んでいる。主力製品「バルーン・スペーサー」システムは、前立腺と周辺組織の間に留置してスペースを確保することで、前立腺がんの放射線治療において、周囲の正常な組織を保護する製品。
同製品は、治療後に体内で自然分解される。2023年の導入以降、「バルーン・スペーサー」システムは世界中で1万1000件以上の手技に使用されており、臨床研究では、患者の消化器機能、排尿機能および性機能の温存に寄与することが示されている。
今回の買収は、オリンパスがメドテック業界におけるグローバルリーダーとして掲げた「イノベーションによる成長」という戦略的基盤に沿うもの。
同買収は、がん治療におけるアンメットニーズへの対応をさらに強化する同社の取り組みの一環となる。今後10年間にわたり高い成長が見込まれる前立腺がん治療用スペーサー市場へ参入することで、同社は、消化器および泌尿器領域を含む内視鏡関連の治療分野におけるポートフォリオを拡充すると共に、ケアパスウェイ全体にわたる価値提案の向上を図っていく。
同社執行役サージカルインターベンションソリューションズディビジョンヘッドの倉本聖治氏は、「バイオプロテクト社は、前立腺がん治療において高い独自性をもつソリューションを提供しており、臨床面での高い価値に加え、市場導入初期から確かな実績を示しています。バイオプロテクト社の強みと、オリンパスのグローバルな事業基盤やこれまで築いてきた医療従事者との関係性を組み合わせることで、患者のアウトカム向上を支援し、前立腺がん治療のさらなる発展に貢献することを目指します」とコメントしてる。
「医療機器・化粧品」の記事に関するご意見・お問合せは下記へ。
担当者:河辺
E-mail:kawabe_s@yakuji.co.jp
TEL:03-3866-8499



















