
三洋電機は、保険調剤薬局用コンピュータ「PharnesII(ファーネスツー)」を、11月20日から発売する。前身の「ファーネス」に標準搭載されていたレセプト電算処理システム機能や、レセプトオンライン請求機能に加え、薬歴と調剤録の電子保存機能を標準搭載し、フルモデルチェンジした。
新たになった「ファーネスII」は、「真正性、見読性、保存性」という電子保存の三つの基準をシステム内に実装し、薬歴と調剤録の電子保存機能を標準装備した。特に「真正性」を担保するため、認証機能を充実させており、処方せん入力から薬歴記入までの各プロセスについて、操作者の入力・修正記録を管理するだけでなく、アクセスコントロールによる操作レベルでの権限管理やクリアスクリーン機能も装備している。
レセコン機能に加え、薬歴と調剤録が電子化されたことで、ペーパーレス化が促進され、スペースの有効活用や業務の効率化が期待できる。
また、ネットワーク化に向けて、レセプトオンライン請求の機能も拡充。オンライン返戻データを取り込み、簡単に修正・再請求ができる機能も搭載した。さらに、「オレンジブック保険薬局版」をデータベース化し、「後発医薬品情報データベース」として標準搭載。後発医薬品情報提供料の算定に必要な帳票の発行も可能にした。
そのほか、薬剤使用量を予測して、計画的な発注・適正在庫の維持をサポートする「薬剤使用量予測機能」や、服薬状況等の情報を収集・確認して、医療機関へのフィードバックをサポートする「服薬情報提供文書作成機能」なども装備している。