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【第18回IFPW】共通課題解決へ前向き姿勢‐「日本型卸」優位性をアピール

2010年9月14日 (火)

第18回国際医薬品卸連盟ソウル総会

第18回国際医薬品卸連盟ソウル総会

 第18回国際医薬品卸連盟(IFPW)ソウル総会が、13、14の両日、韓国ソウル市のホテルで開催された。総会では、「Wholesalers:The Vital Link in Healthcare」(医薬品卸がつなぐ医療の絆)をメインテーマに、世界20カ国から出席した医薬品卸、製薬企業関係者が、医薬品流通の諸課題について、ディスカッションを交わした。特に日本からは、MS機能を持つ「日本型医薬品卸ビジネスモデル」の優位性をアピールする講演のほか、日本の医療制度、調剤市場の動向などに関する発表が行われ、国際医薬品流通市場における日本の存在感を強く示した。

 総会では、リアム・フィッツジェラルド会長が歓迎のあいさつをし、「各国が抱えている医薬品流通の問題は、それぞれ異なっているが、共通の課題もある。IFPW総会で共通の課題について、前向きな解決策を見出していきたい」と述べた。

 また、IFPWプレジデントのマーク・パリッシュ氏は、今回のソウル総会のプログラムが、アジアマーケットにも焦点を当てた内容となっていることを説明。医薬品産業が急速に成長しているアジア市場の重要性と共に、医薬品の増加によって、医薬品卸の重要性も高まっていること指摘し、「各国の卸が互いの実情を知り、交流を深めていくためにも、世界の卸が一堂に会することは大切だ」と強調した。

 ビジネスプログラムでは、業界の動向について、IMSヘルスのダグ・ロング、パー・トロエイン、マンディ・チュイの3氏が講演した。

 ロング氏は、改革が進められている米国医療制度について説明し、「米国で医療保険人口が増加することによって、医薬品メーカー、卸、調剤薬局のどこの成長を引っ張っていくのかが注目されている」と述べた。また、スペシャリティ製品の需要が高まっていることや、郵便による配送が増えている状況を報告。「今後、医薬品卸はこのような動きに関心を示していく必要がある」とした。

 さらに、1社の卸が独占取引する、プライムベンダーという新たなフィーサービスモデルが台頭し、直接メーカーから届けることで、供給ネットワークの安全性を確保できること、在庫期間の短縮や利益予測が可能なことなどのメリットがあると述べた。

 トロエイン氏は、欧州市場で卸の統合や、マージンの圧縮が進められていることを報告。欧州各国では経済・財政状況の厳しさから、医療費抑制、医薬品価格の低下が見られるが、各国の政策、ビジネスモデルは異なっており、市場の10%はホームケアが占めていることや、長期使用のジェネリック医薬品(GE薬)は薬剤師が決定していることなど、欧州と各国の市場における特徴を紹介した。

 チュイ氏は、多くがアジア・パシフィック地域にある新興市場(ファーマジング市場)について講演。新興市場を、世界平均の2倍の成長率と、今後も7~8%の成長率を維持すると推測される市場と定義し、「新興市場は、今後の世界医薬品産業市場の成長を牽引するエリアである」と、将来における重大性を強調した。

 成長する機会がある一方で、リスクも存在していることにも触れ、「GE薬が大部分を占めるなど、市場構造をしっかり認識することが大切だ。新興市場は激しい変動性が特徴で、画一的な戦略ではなく、オーダーメイド的な戦略が必要になる」とした。




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