山田精密工業(本社東大阪市)は16日、低温を維持したまま、航空機で治験薬保冷品を配送できる国内初の電子制御定温保冷装置「TRANSCAVE」(写真)を新発売した。
現在、治験実施医療機関への治験薬保冷品の配送は、主に保冷トラック便が使われ、国内遠隔地に届けるには3日以上要する場合もあった。
同装置を使えば、国内遠隔地であっても24時間以内に配送できる。配送中の治験薬の品質確保、治験実施のスピードアップにつながるという。
2~8℃の一定温度を72時間維持できる。無線周波エネルギー放射試験に適合し、航空機に搭載可能。アルカリ単3乾電池4本で、連続300時間駆動する。市販の保冷剤を使用し、繰り返し利用できる。有効内容量は約4L。重量は13kg(保冷剤5kg含む)
販売代理店はWillTop(TEL03・3269・3372)