◆12月も下旬となり、インフルエンザの流行シーズンに入った。昨年は新型インフルエンザが猛威を振るったが、今年は季節性インフルエンザ、新型インフルエンザの両方が流行する可能性も指摘されているところ
◆国立病院九州医療センター名誉院長の柏木征三郎氏は、海外に比べて、国内で新型インフルエンザによる死亡者が少なかった理由として、「迅速検査キットを用いて、早期治療を達成したため」と説明した。その上で、「インフルエンザ治療に関しては、日本は世界一」との認識を示した
◆一方、今年に入り、既存のインフルエンザ治療薬である「タミフル」「リレンザ」に加えて、国内メーカーの開発による単回治療が可能な「ラピアクタ」「イナビル」が新たに登場した。世界でも指折りのインフルエンザ診療体制を持ったわが国ではあるが、そこに新たな治療薬が加わったことは、頼もしい限りだ
◆今後、強毒性のH5N1インフルエンザの流行が懸念される中、予防ワクチンの国内開発も活発化している。リスクに備え、「予防」と「治療」の両面で、一層の充実した体制になるよう、その整備を求めたい。
「インフルエンザ治療に関しては日本は世界一」
2010年12月24日 (金)
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