◆先日のTV番組で、三井記念病院眼科の赤星隆幸部長が紹介されていた。同氏は、核分割手術(プレチョップ法)を開発・施術し、白内障手術で世界的に高い評価を得ている
◆プレチョップ法は、従来のように角膜を切ってめくりあげることはせず、点眼麻酔後に2mm以下の創口から独自に開発した専用メスを挿入して、白濁部分を分割してから超音波吸引し、折りたたんだ眼内レンズを挿入して終了する(レンズは自然展開する)。この間わずか約4分だ。数時間後にはクリアに見えるようになった患者が退院するという、極めて患者に優しい手術法である
◆白内障による失明の根絶を目指し、手技と器具を世界、特に白内障が失明原因のトップである途上国で普及させるため、特許を取得していないという。さらに、年間6000件に及ぶ手術は録画して、世界中での普及に役立てている
◆ボルボ社も3点式シートベルトを、特許料を取らずに世界中に広めた。世界中の白内障患者に、精神面も含めた明るさを取り戻させようとする同氏の信念には、頭が下がる思いである。
世界中の白内障患者の為に
2007年03月14日 (水)
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