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国際標準化への取り組みを

2007年04月23日 (月)

◆ヘモグロビンA1c(HbA1c)の基準値が国際標準化の進捗によっては将来変更されるかもしれない。わが国の標準化は日本糖尿病学会(JDS)が標準物質を認証することで実現されており、測定値はJDS値と呼ばれている
◆その一方で、国際臨床化学連合(IFCC)が化学的裏づけのある方法で値付けの検討を重ねている。JDS値と欧米の測定値には差があることはよく知られている。新健診が来年度から実施されると多くの人が  HbA1cの検査を受けると予想されており、IFCC値による国際的標準化の実現が望まれている
◆だが米国糖尿病協会などは、国内で周知されている現在の値を変更したくないとIFCC値への移行を反対しているという。依然として国際的標準化の見通しは立っていないが、実現すれば、単位は現在の%からmmol/molに変更され、わが国の正常上限は41、治療目標は52、治療変更基準は64という表示になる
◆現在の単位や基準値を変更するには大変な労力や時間がかかるが、よりよい医療が実現できるよう、医療に携わる人々の理解と協力が必要となるだろう。



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