◆診療関連死に関する死因究明等のあり方を検討する会議が厚労省で立ち上がった。今年3月に厚労省が公表した試案をたたき台として、今後検討を進めていくこととなる
◆これまで、診療関連死が発生した場合に、死因調査や臨床経過の評価・分析、再発防止策の検討などを行う専門的な組織はなかった。会議での検討課題には、こうした中立的な専門的組織のあり方や届出制度、調査方法、再発防止の取り組みなどが挙げられている
◆初会合となった20日の会議では、多くの委員から死因究明等を行う組織の必要性が強調された。また、実際に専門組織が出来上がった際には何を行うのかなど、医療の特徴を踏まえた議論を進めるべきとの声もあった
◆しかし、この仕組みを検討していく上で決して忘れてはいけないのが、診療関連死で家族を失った人たちの思いだ。そうした家族が何よりも望んでいるのは「なぜ診療関連死が起きたのか」という真相を知ることだと思う。家族の思いを大前提に据えて議論が進み、新たな仕組みが出来上がるのを見守りたい。
診療関連死の死因究明
2007年04月25日 (水)
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